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【2026年版】iDeCoの掛金は月いくら?平均16,640円に隠れた「会社員のリアルな中央値」
投資入門

【2026年版】iDeCoの掛金は月いくら?平均16,640円に隠れた「会社員のリアルな中央値」

2026.06.27
目次

「iDeCo、みんな月いくら積み立ててるんだろう?」──新NISAと並んで気になるのに、やっぱりリアルでは聞きにくい。

ネットで調べると「平均は月16,640円」という数字が出てきます。でもちょっと待って。その平均、月6万8,000円フルで拠出できる自営業者も含んだ数字です。

会社員のあなたが基準にすべき「真ん中」は、実はもっと低い。この記事では、平均値のウラに隠れた「職業別のリアルな掛金」を、公式データで分解していきます。

この記事でわかること

  • iDeCoの平均掛金(月16,640円)は何で底上げされているか
  • 会社員・公務員・自営業・主婦、職業別のリアルな掛金額
  • なぜiDeCoは「平均」だと実態がズレるのか(中央値の話)
  • 年代別の掛金の増え方
  • 2026年12月の上限引き上げで何が変わるか

iDeCoの平均掛金は月16,640円。でもこの数字、鵜呑みにすると損する

まずは公式の数字から。国民年金基金連合会「iDeCoの加入等の概況」によると、iDeCoの平均掛金額は月16,640円(2025年11月末時点)[^1]。加入者は約390万人にのぼります[^2]。

「じゃあ自分も1.6万円くらいにしておけば普通か」と思うかもしれません。でも、ここに平均値の落とし穴があります。

iDeCoの掛金には、職業(国民年金の加入区分)ごとに上限が決まっています[^3]。

加入区分主な対象掛金の上限(月額)
第1号自営業・フリーランス68,000円
第2号会社員(企業年金なし)23,000円
第2号会社員(企業年金あり)・公務員20,000円
第3号専業主婦(夫)など23,000円

自営業者(第1号)は月6.8万円まで拠出できる一方、会社員(第2号)は2.3万円または2万円が上限。上限が3倍違うんです。

そして平均値は、一部の高額拠出者に引っ張られます。職業別に平均掛金を見ると、構造がはっきりわかります[^1]。

職業(加入区分)平均掛金(月額)上限額(月額)
第1号(自営業者など)27,308円68,000円
第2号(会社員・公務員など)15,373円20,000〜23,000円
第3号(専業主婦(夫)など)14,119円23,000円

全体平均16,640円は、上限が高く掛金も多い自営業者(27,308円)に引き上げられた数字。加入者の大半を占める会社員の平均は15,373円で、全体平均より1,200円以上低いのです。

「平均」より「真ん中」を見るべき理由

ここでMedian Ofらしい話を少しだけ。

平均値(mean)は、極端に大きい人がいると上にズレます。たとえば加入者10人のうち9人が月1万円、1人が自営業の上限・月6.8万円なら、平均は約1.58万円。でも「真ん中の人=中央値」は月1万円です。平均は“実際にはあまりいない金額”になりがちなんです。

iDeCoはまさにこの構造。自営業者は加入者全体では少数派ですが、1人あたりの掛金が会社員の倍近い。だから全体平均が上に引っ張られます。

ひとつ正直にお伝えしておくと、iDeCoの公式統計で発表されているのは「平均掛金」であり、統計的な「中央値」そのものは公表されていません[^1]。それでも、加入区分別の平均を見れば、自分が属するグループの実態に近い数字がわかります。会社員なら、全体平均16,640円ではなく「会社員の平均15,373円」を基準にするほうが、ずっと現実的というわけです。

年代別に見ると「無理なく増やしていく」のが王道

職業の次に気になるのが「同年代はいくら積み立ててる?」。

大和証券が自社のiDeCo加入者データを年代別に集計したところ、年齢とともに掛金を増やしている傾向がはっきり出ています[^4]。20〜30代は無理のない金額で始め、ライフイベントにお金がかかる40〜50代でもしっかり積み増し、60代でラストスパート、という形です。

(※これは大和証券「ダイワのiDeCo」加入者の自社データであり、iDeCo全体の公式統計ではありません[^4]。あくまで傾向の参考として見てください。)

ここからわかる現実的な戦略はシンプルです。若いうちは少額(月5,000〜10,000円)で始めて、収入が上がったら増やす。 iDeCoの掛金は年1回変更できます[^3]。最初から上限いっぱいを目指す必要はありません。

2026年12月、iDeCoの上限が引き上げられる予定

もうひとつ知っておきたいのが制度改正です。2024年12月27日に閣議決定された「令和7年度税制改正の大綱」で、iDeCoの掛金上限の引き上げが予定されています[^5]。

  • 第1号(自営業):月6.8万円 → 月7.5万円
  • 第2号(会社員):実質 → 月6.2万円(企業型DC・DB等と合算)
施行は2026年12月の予定です[^6]。会社員の上限が大きく上がるため、「もっと積み立てたい」人には追い風になります。ただし、ここでも忘れちゃいけないのは、上限が上がっても、無理して上限を目指す必要はないということ。iDeCoのお金を引き出せるのは原則60歳から。生活を圧迫しない範囲が正解です。

iDeCoの掛金、結局いくらにすべき?──職業別の現実ライン

「で、自分はいくらにすればいい?」への答えを、職業別に整理しました。iDeCoの掛金は全額が所得控除の対象になるので[^3]、節税メリットも踏まえた目安です。

職業上限(月額)無理のないスタートひとこと
会社員(企業年金なし)23,000円5,000〜10,000円平均は15,373円。収入が増えたら増額を
会社員(企業年金あり)・公務員20,000円5,000〜10,000円2026年12月に上限引き上げ予定
自営業・フリーランス68,000円10,000〜30,000円退職金がない分、節税枠は最大限活用したい
専業主婦(夫)23,000円5,000円〜所得がないと所得控除メリットは薄い。運用益非課税は有効

掛金別、30年後にいくらになる?

iDeCoは長期運用が前提の制度。月いくらで、30年後にどれだけ差がつくかを見てみます。

月額30年間の掛金総額年利3%運用年利5%運用
5,000円180万円約291万円約416万円
10,000円360万円約583万円約832万円
20,000円720万円約1,165万円約1,665万円
23,000円828万円約1,340万円約1,914万円

※年利3%・5%で月複利計算、信託報酬・受取時の税金は考慮していません[^7]。過去の利回りを参考にした試算であり、将来のリターンを保証するものではありません。

参考までに、公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の2001年度以降の運用実績は年率4.2%です[^8]。長期・分散で運用すれば、年3〜5%は決して非現実的な数字ではありません。月1万円でも、30年で掛金総額の倍以上になる可能性があります。

まとめ|iDeCoの掛金、みんな月いくら?

Q. iDeCoの平均掛金は?

→ 全体平均は月16,640円(2025年11月末)。ただし上限の高い自営業者(27,308円)に引き上げられた数字です。

Q. 「真ん中」の人はいくら?

→ 公式の中央値は非公表ですが、加入者の多くを占める会社員の平均は15,373円。これが実態に近い「真ん中」です。

Q. いくらから始めるべき?

→ 月5,000円から1,000円単位で設定できます。若いうちは5,000〜10,000円で始めて、収入が上がったら増額するのが王道です。

Q. 上限はいつ上がる?

→ 2026年12月の予定。会社員は実質月6.2万円まで引き上げられる見込みです。


あなたはどのタイプ?

これから始める派 → まずは月5,000〜10,000円。掛金は全額が所得控除になるので、同じ積立でも課税口座より手元に残るお金が多くなります。

すでにやってるけど足りてるか不安派 → 会社員の平均は月15,373円。今の掛金がこのあたりなら、あなたは「普通」以上。焦って増やす必要はありません。

自営業でガッツリいきたい派 → 上限は月6.8万円(2026年12月から7.5万円予定)。退職金代わりに、節税枠を最大限使うメリットが一番大きい立場です。

そもそも家計から見直したい派 → 掛金を決める前に、まず自分の支出の把握から。Median Ofで同世代・同年収の家計と比べてみると、毎月いくらまでなら無理なく回せるかが見えてきます。

新NISAと迷っている人は、こちらもどうぞ。

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medianof.com

[^1]: 国民年金基金連合会「iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入等の概況」(2025年11月)。平均掛金額16,640円、職業別の平均(第1号27,308円/第2号15,373円/第3号14,119円)。りそな銀行コラムでの引用に基づく。 [^2]: iDeCo加入者数は2026年3月末時点で約392万人、平均掛金月16,655円(国民年金基金連合会「iDeCoの加入等の概況」)。 [^3]: 厚生労働省「iDeCoの概要」、りそな銀行「iDeCoの掛金額の決め方は?」。掛金は月5,000円から1,000円単位、上限は加入区分ごとに設定。掛金は全額が小規模企業共済等掛金控除の対象。変更は年1回まで。 [^4]: 大和証券「iDeCo掛金、年代別で比較すると見えてくる加入者の想い」(2022年)。2022年8月末の「ダイワのiDeCo」加入者データを同社が集計したもので、iDeCo全体の公式統計ではない。 [^5]: 「令和7年度税制改正の大綱」(2024年12月27日閣議決定)。第1号は月7.5万円、第2号は実質月6.2万円(企業型DC・DB等と合算)への引き上げが盛り込まれた。 [^6]: iDeCoの拠出限度額引き上げの施行は2026年12月の予定(各金融機関の制度改正案内に基づく)。 [^7]: 複利計算式:月額 ×{(1 + r/12)^(12n) − 1}÷ (r/12)。r=年利、n=年数。信託報酬・受取時の税金は考慮していない。 [^8]: 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)「2024年度の運用状況」。2001年度以降の年率(名目)4.2%、累積収益額約155.5兆円(2024年度末時点)。
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