みんなのコラム
【2025年】現役世帯の年収の中央値は573万円|「全世帯410万円」より高い理由
家計管理

【2025年】現役世帯の年収の中央値は573万円|「全世帯410万円」より高い理由

2026.07.23
目次

「世帯年収の中央値は410万円」と聞くと、働き盛りの人ほど「思ったより低い?」と感じるかもしれません。実はその410万円には、年金生活の高齢者世帯も含まれています。現役世帯だけで見ると、数字はぐっと変わります。

先に結論をお伝えします。高齢者世帯を除いた現役世帯(高齢者世帯以外)の所得は、中央値573万円、平均667万円です[^1]。全世帯の中央値410万円より160万円ほど高い。この差がどこから来るのか、順に見ていきましょう。


この記事でわかること

  • 現役世帯(高齢者以外)の年収の平均と中央値
  • なぜ全世帯より高く出るのか
  • 世帯タイプ別の中央値との関係
  • 現役世代のお金の考え方

現役世帯の年収、中央値573万円・平均667万円

厚生労働省の2024年(令和6年)国民生活基礎調査によると、高齢者世帯を除いた「高齢者世帯以外の世帯」の所得は平均666.7万円、中央値573万円です[^1](2023年の1年間の所得)。

全世帯の中央値410万円と比べると、573万円はかなり高め。働いて収入を得ている世帯だけを取り出すと、真ん中の水準が上がるのは自然なことです。ここでも平均667万円と中央値573万円には約90万円の差があり、実態に近いのは中央値573万円のほうです。

なぜ全世帯より高いのか

理由はシンプルで、全世帯の数字には、年金が主な収入になっている高齢者世帯が多く含まれているからです。

高齢者世帯の所得の中央値は253万円[^2]。年金中心で収入が絞られるため、全世帯をまとめて計算すると、この高齢者世帯が「真ん中」を押し下げます。その結果、全世帯の中央値は410万円まで下がる。逆に、高齢者世帯を除けば、現役世帯の中央値は573万円まで上がるというわけです。

つまり、現役世代が自分の立ち位置を知りたいなら、全世帯の410万円より、現役世帯の573万円のほうが参考になることが多いんです。高齢者世帯の収入のリアルはこちらで解説しています。

【2025年】高齢者世帯の年収の中央値は253万円|収入の6割は年金というリアル
高齢者世帯の所得の中央値は253万円、平均は315万円(2024年 国民生活基礎調査)。所得の63.5%は公的年金・恩給で、4割超が年金だけで生活。老後のリアルな収入と、現役のうちにやるべき準備を中央値で解説します。
medianof.com

世帯タイプ別で見るともっと分かる

現役世帯といっても、世帯の形でさらに違います[^1][^2]。

世帯タイプ所得の中央値
全世帯410万円
高齢者世帯以外(現役世帯)573万円
児童のいる世帯(子育て世帯)712万円
高齢者世帯253万円

共働きの多い子育て世帯は712万円とさらに高く、年金中心の高齢者世帯は253万円。「世帯年収」はどの層を見るかで大きく変わるので、自分に近いタイプの中央値で比べるのがいちばん実態に合います。子育て世帯の年収についてはこちらもどうぞ。

【2025年】子育て世帯の年収の中央値は712万円|平均820万円との差と共働きのリアル
児童のいる世帯(子育て世帯)の所得の中央値は712万円、平均は820万円(2024年 国民生活基礎調査)。全世帯の中央値410万円より高いのは共働きが多いから。平均との差や、教育費・貯蓄とのバランスを中央値で解説します。
medianof.com

現役世代のお金の考え方

現役世帯の中央値573万円に届いていてもいなくても、大事なのは手取りをどう活かすかです。額面が上がっても、生活水準を上げてしまえば手元には残りません。中央値でも、固定費を抑えて先取り貯金の仕組みを作れば、資産は着実に増えます。

毎月の固定費、平均いくら? 年間10万円浮かせる見直し術5選
スマホ代・サブスク・保険料・光熱費・家賃の5大固定費を見直すだけで年間10万円以上の節約が可能。一度やれば毎月効果が続く具体的な手順とシミュレーションを紹介します。
medianof.com
【みんなの貯金額】年代別の平均値と中央値はいくら?あなたの立ち位置がわかる
2025年最新の調査データをもとに、20代〜60代の貯金額を平均値・中央値の両方で紹介。金融資産ゼロ世帯の割合や、今日から始められる貯金のファーストステップも解説します。
medianof.com

まとめ:現役世帯の"真ん中"は573万円

要点を整理します。

  • 高齢者世帯を除いた現役世帯の所得は中央値573万円・平均667万円
  • 全世帯(中央値410万円)より高いのは、年金中心の高齢者世帯を除いたから
  • 子育て世帯は712万円、高齢者世帯は253万円と、世帯タイプで大きく違う
  • 現役世代は全世帯410万円より、現役世帯573万円で自分の位置を見るのが実態的
「全世帯の中央値410万円」だけを見て判断すると、現役世代は自分の位置を見誤りがち。自分に近い世帯タイプの中央値を基準にして、落ち着いて家計を考えていきましょう。

今日のまとめ

Q. 現役世帯の年収の中央値はいくら?

高齢者世帯を除いた「高齢者世帯以外の世帯」で、中央値573万円・平均667万円です(2024年国民生活基礎調査)。全世帯の中央値410万円より高めです。

Q. なぜ全世帯だと中央値が410万円まで下がるの?

全世帯には、年金が主な収入で所得の少ない高齢者世帯(中央値253万円)が多く含まれるためです。これが全体の真ん中を押し下げ、全世帯の中央値は410万円になります。

Q. 自分の世帯年収はどの数字と比べればいい?

自分に近い世帯タイプの中央値がおすすめです。現役の単身・夫婦なら現役世帯573万円、子育て中なら子育て世帯712万円が、より実態に合った比較先になります。


出典・データの前提について

本記事の所得金額は、厚生労働省「2024年(令和6年)国民生活基礎調査」によるものです。所得は2023年(令和5年)1年間の1世帯当たりの総所得で、「高齢者世帯以外の世帯」は本記事で「現役世帯」と表記しています(高齢者世帯=65歳以上の者のみ、またはこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯、を除いた世帯)。平均所得金額は概況本体、中央値は同調査の中央値の表(第5表・詳細統計表 所得票 第21表)によります。

[^1]: 厚生労働省「2024年(令和6年)国民生活基礎調査」。高齢者世帯以外の世帯の1世帯当たり平均所得金額666.7万円、中央値573万円。全世帯の中央値は410万円。

[^2]: 同調査。高齢者世帯の所得の中央値253万円、児童のいる世帯の中央値712万円。

DIAGNOSIS
あなたの暮らし、中央値と比べてみよう

9つの質問であなたの家計の立ち位置がわかります

診断してみる

関連するコラム

【2025年】現役世帯の年収の中央値は573万円|「全世帯410万円」より高い理由|みんなのコラム | みんなの中央値