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【2025年】年収1000万円は上位6.2%|100人に6人の世界と「思ったより残らない」の正体
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【2025年】年収1000万円は上位6.2%|100人に6人の世界と「思ったより残らない」の正体

2026.08.26
目次

「年収1000万円」。この数字には、どこか特別な響きがありますよね。ところが実際に到達した人ほど、「思っていたほど残らない」と言います。豪華な生活を想像していたのに、フタを開けてみれば意外と普通だった、と。

これは謙遜でも自慢でもなく、単純に数字の問題です。年収1000万円の世界がどれくらい狭くて、そこから何がどれだけ引かれるのか。国税庁のデータをもとに、順番に確認していきます。

先に結論をお伝えします。 年収1000万円は、給与所得者のなかで上位6.2%100人に6人、給与所得者5,136万人のうちおよそ320万人しかいない水準です[^1]。年収の中央値413万円の約2.4倍。ただし手取りは概算で約730万円で、270万円が引かれます。これが「思ったより残らない」の正体です。


この記事でわかること

  • 年収1000万円が給与所得者全体で上位何%・何人にあたるか
  • 手取り約730万円と、差し引かれる270万円の大きさ
  • 年収別の手取り率が80%から73%まで落ちていく仕組み
  • 1500万円・2000万円超と、上に行くほど急に細くなる分布の姿

年収1000万円は上位6.2%|100人に6人、約320万人の世界

まずは分布から確認します。1年を通じて勤務した給与所得者は5,136万人。そのうち年収1000万円を超える人は何人いるのでしょうか[^1]。

年収の階級人数構成比この金額より上の割合
700超〜800万円271万人5.3%12.0%
800超〜900万円174万人3.4%8.6%
900超〜1000万円121万人2.4%6.2%
1000超〜1500万円231万人4.5%1.7%
1500超〜2000万円58万人1.1%0.6%
2000万円超32万人0.6%

1000万円を超える人は上位6.2%。人数にすると、231万人+58万人+32万人で約320万人です。

100人が集まる会社なら、6人。学年に200人いる高校なら、その学年から12人。そのくらいの割合だと考えると、「珍しいけれど、まったく見かけないほどではない」という感覚に近いかもしれません。

なお、この数字は給与所得者に限った話です。自営業者や役員報酬のみで生計を立てている人は含まれていません。

中央値413万円の2.4倍|どれだけ離れた場所にあるか

年収の中央値、つまり日本の給与所得者のちょうど真ん中は413万円です[^1]。1000万円はその約2.4倍にあたります。

指標金額1000万円は何倍か
年収の中央値413万円2.42倍
年収の平均478万円2.09倍
正社員の平均545万円1.83倍
55〜59歳の平均給与572万円1.75倍

注目したいのは最後の行です。国税庁の年齢階層別データで最も平均給与が高いのは55〜59歳の572万円。年代別の平均が最も高いところですら、1000万円の6割弱の水準です。つまり1000万円は、年齢を重ねれば自然に到達する数字ではありません。

年収の中央値がなぜ413万円になるのか、平均478万円との違いも含めてこちらで解説しています。

【2025年】年収の中央値は約413万円|平均478万円に届かない人が6割という現実
年収の中央値は約413万円、平均は478万円(国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査)。平均に届かない人は約6割。男女別・雇用形態別の中央値と、「自分は上位何%か」がわかる早見表つきで、中央値で見る本当の年収を解説します。
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手取りは約730万円|270万円はどこへ消えるのか

ここからが本題です。年収1000万円の手取りは、当サイト共通の概算ルールで約730万円、月あたり約60.8万円が目安です[^2]。

額面1000万円に対して、270万円が差し引かれる計算になります。内訳は社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険など)と、所得税・住民税です。月あたりに直すと、毎月22.5万円が手元に届く前に消えていることになります。

項目年額月額
額面年収1000万円約83.3万円
差し引かれる額約270万円約22.5万円
手取り約730万円約60.8万円

年収の中央値413万円の人は、差し引かれる額が概算で約88万円。1000万円の人はその約3倍を負担していることになります。「1000万円プレイヤー」という言葉から想像される暮らしと、実際に使える月60.8万円とのあいだにギャップが生まれるのは、この270万円のためです。

手取りの中央値がいくらなのかは、こちらで詳しく確認できます。

【2025年】手取りの中央値はいくら?給料28.7万円・世帯年収410万円から逆算
額面から税・社会保険料を引いた「手取り」の中央値を、給料の中央値(月28.7万円)と世帯年収の中央値(410万円)から逆算。手取りは額面のおよそ8割。給料28.7万円なら手取り約22〜23万円、世帯年収410万円なら手取り約330万円が目安です。
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手取り率は80%から73%へ|額面が伸びても比率は落ちる

「思ったより残らない」をもっとはっきり示すのが、手取り率の推移です。額面に対して手元に残る割合が、年収帯ごとにどう変わるかを並べます[^2]。

額面年収手取りの目安手取り率月あたり
300万円約240万円約80%約20.0万円
400万円約320万円約80%約26.7万円
413万円(中央値)約325万円約79%約27.1万円
500万円約390万円約78%約32.5万円
600万円約460万円約77%約38.3万円
700万円約530万円約76%約44.2万円
800万円約600万円約75%約50.0万円
1000万円約730万円約73%約60.8万円

年収300万円では約80%が残るのに、1000万円では約73%まで落ちます。所得税が、所得が高いほど税率も上がる仕組みになっているためです。

具体的に見てみましょう。年収800万円から1000万円へ、額面で+200万円上がったとき、手取りの増加は600万円→730万円で+130万円。増えた分のうち手元に残るのは約65%です。年収300万円台では8割が残っていたことを考えると、伸び方の差は明らかです。

額面の数字は倍以上になっても、体感が倍にならないのは、この構造があるからです。

年収700万円の段階でこの鈍化がどう始まるかは、こちらで解説しています。

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1000万円の先は、もっと細い|分布の尻尾を見る

年収1000万円が上位6.2%だとすれば、その先はどうなっているのか。ここが分布のいちばん面白いところです。

年収この金額より上の割合おおよその人数
700万円17.3%約890万人
1000万円6.2%約320万人
1500万円1.7%約90万人
2000万円0.6%32万人

1000万円から1500万円までのあいだで、対象になる人は6.2%から1.7%へ。およそ4分の1に減ります。さらに2000万円を超える人は0.6%=約32万人しかいません。1000人に6人という世界です。

このように、分布の上のほうは急激に細くなっていきます。統計ではこの形を「裾が長く、細い」と表現します。年収の平均478万円が中央値413万円より高くなるのも、この細い尻尾に位置する人たちが平均を押し上げているからです。

言い換えれば、平均という指標は、この6.2%の存在によって上振れしているということです。だからこそ、自分の位置を知るには中央値を見るほうが実感に合います。

上位6.2%でも、暮らしが自動的に楽になるわけではない

最後に、数字の受け止め方についてです。

年収1000万円は分布上たしかに上位ですが、それが「余裕のある暮らし」を意味するかは別の話です。手取り月60.8万円から、住居費・教育費・保険料などの固定費が引かれます。都市部の住居費や、子どもの教育費が重なる時期には、金額の大きさほど余裕が生まれないこともあります。

一方で、この年収帯だからこそ意味を持つ選択肢もあります。年間で270万円が税と社会保険料に回っている以上、課税対象の所得を圧縮できる制度や、非課税で運用できる制度の効き目は相対的に大きくなります。ただし投資には元本割れの可能性があり、制度の枠や条件も人によって異なります。

実際にみんながいくら積み立てているのか、その実態はこちらで確認できます。

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大切なのは、上位6.2%だから安心とも、思ったより残らないから残念とも決めつけないこと。額面ではなく、手取りと固定費の関係で家計を見る。それはどの年収帯でも変わりません。


まとめ:1000万円は「100人に6人」、でも手取りは73%

  • 年収1000万円は給与所得者の上位6.2%100人に6人、人数にして約320万人です
  • 年収の中央値413万円の約2.4倍。年代別で最も平均が高い55〜59歳の572万円と比べても1.75倍です
  • 手取りは概算で約730万円(月約60.8万円)。270万円が税と社会保険料に回ります
  • 手取り率は年収300万円の約80%から、1000万円では約73%まで下がります
  • 1500万円超は1.7%、2000万円超は0.6%=32万人。上に行くほど分布は急激に細くなります
「1000万円プレイヤーなのに思ったより残らない」という感覚は、気のせいではなく手取り率の構造そのものです。数字を知っておけば、額面に振り回されずに済みます。

もう一段下、年収600万円の位置づけはこちらで解説しています。

【2025年】年収600万円は上位24.9%|4人に1人の水準と、手取り460万円の使い方
年収600万円は給与所得者の上位24.9%、ほぼ4人に1人の水準です。年収の中央値413万円の1.45倍で、手取りは概算約460万円(月38.3万円)。国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」をもとに、年代別・企業規模別の位置づけと600万円への到達ルートを解説します。
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貯金・年収・給料の中央値をまとめて確認したいときは、こちらの早見表が便利です。自分に近い「等身大の基準」がひと目でわかります。

【保存版】お金の「中央値」まとめ|貯金・年収の平均に騙されないための早見表
貯金・年収・給料の中央値をまとめた保存版ガイド。なぜ「平均」はアテにならないのか、年代別・世帯別・男女別の中央値を一覧で確認し、自分の等身大の立ち位置を把握できます。2025年最新の公的データ(J-FLEC・国民生活基礎調査・賃金構造基本統計調査)に基づく早見表つき。
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今日のまとめ

Q. 年収1000万円は上位何%ですか?

給与所得者のなかで上位6.2%にあたります。100人に6人、人数にすると給与所得者5,136万人のうち約320万人です。国税庁の給与階級別の人数分布から算出した推計値です。

Q. 年収1000万円の手取りはいくらですか?

概算で約730万円、月あたり約60.8万円が目安です。額面から約270万円が社会保険料と所得税・住民税として差し引かれる計算になります。

Q. なぜ「1000万円でも残らない」と言われるのですか?

手取り率が下がるためです。年収300万円では額面の約80%が残りますが、1000万円では約73%まで落ちます。所得が高いほど所得税の税率も上がる仕組みだからです。

Q. 年収1500万円や2000万円はどのくらいの割合ですか?

1500万円を超える人は上位1.7%、2000万円を超える人は0.6%でおよそ32万人です。1000万円から上は、金額が上がるにつれて人数が急激に少なくなります。


出典・データの前提について

本記事の「上位◯%」および人数は、国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」の給与階級別の給与所得者数をもとにした推計値です。対象は1年を通じて勤務した給与所得者5,136万人で、パート・アルバイトを含む一方、自営業者、役員報酬のみの人、年の途中で退職した人は含まれていません。したがって「日本の全就業者のなかで上位6.2%」ではなく、あくまで給与所得者のなかでの位置づけです。「年収」は給与と賞与の合計で、副業収入や資産収入は含みません。

手取りの金額と手取り率は、すべて当サイト共通の概算ルールによる目安です。実際の手取りは、扶養親族の有無、居住する自治体、年齢(40歳以上は介護保険料が加わります)、勤務先の社会保険の種類、各種控除の利用状況によって大きく変わります。「270万円が引かれる」という数字も、この概算表から導いた目安であり、内訳の正確な金額を示すものではありません。ご自身の実額は源泉徴収票と住民税決定通知書で確認してください。

[^1]: 国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」(令和7年9月公表)。1年を通じて勤務した給与所得者5,136万人が対象。本記事の「上位◯%」および年収の中央値は、同調査が公表する給与階級別の給与所得者数から、各階級内で人数が均等に分布すると仮定して当サイトが算出した推計値です。人数は同調査の給与階級別人数を合計したものです。

[^2]: 手取りは額面から社会保険料(約15%)と所得税・住民税を差し引いた概算です。当サイト共通の目安であり、扶養親族の有無、居住する自治体、年齢によって実際の金額は変わります。手取り率および「差し引かれる額」は、この概算表から当サイトが算出したものです。

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